2025/05/29 20:32

6月のおみつは和紙作家 Shun Sasaki氏の作品とヴィンテージアクセサリーを展開するNOOK SHOPをお招きしてご紹介します。
NOOK SHOPをディレクションするのはTomoko Tsukahara氏。
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きっかけは長野県長和町にて開催されたナワメマーケット2024に出店した事でした。
このイベントを告知するDMを拝見した時にヴィジュアルイメージ画像が素敵で。
おみつ作家担当の妻がピンと来たことがきっかけでした。
聞けば Shun Sasaki氏が手がけていたとのことで、ナワメマーケットにはNOOK SHOPのアクセサリーとコラボレーションして出店されており感銘を受けておりました。
omitsuでの出展も同様にお願いしたところ快く快諾いただきこの度の開催の運びとなりました!
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まずはお二人のご紹介から。
下記、本人よりいただいたコメントを載せながらご紹介させていただきます。


/// NOOK SHOPについて ///
「nook」は建設用語で特定の機能を持たない、こじんまりとした居心地のよいスペースのこと。
NOOK SHOPもまた、ブランドや年代機能性に縛られず直感を大切にセレクトしています。
*どんな商品を展開するか
「ヴィンテージのシルバーアクセサリーを中心に、個人的にコレクションしているヨーロッパの古い花器やオブジェ、カトラリーをお持ちします。
東西ドイツ時代のものや、北欧のデザインが好きで、今回はその辺りのものを多めに持ってくる予定です。
今回は和紙職人である佐々木氏にお願いしてNOOK SHOPのロゴ入り小箱を仕立ててもらいます。
ご購入されたかにはそちらにお入れしてお渡し致します。
展示自体も和紙をふんだんに使って空間演出を考えています。」
*作品におけるヒストリー
「アクセサリーであれば身につけてなくとも、花器であれば花を生けなくとも、ただ彫刻作品のように置いておくだけでも絵になるものを
セレクトするようにしています。
ジュエリーについては磨きをかけたり、メンテナンスも軽くしていますが、なるべくヴィンテージの良さを消さないようあえて傷や変色を残しているものあります。」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーTomoko Tsukahara
続いて Shun Sasakiについて
同氏を紹介する前にまずは立岩和紙についてです。


/// 立岩和紙 ///
長野県長和町にある立岩地区にて続いてきた手漉き和紙。およそ300年前に始まったとされており、大正から昭和にかけては主に障子紙の生産で知られる。立岩地区に流れる依田川添いの農家らが自宅に紙漉き場を作り、冬場の農閑期に紙漉きを行ってきた。
原料には楮(コウゾ)を使い、丈夫でしなやかな和紙が特徴。昭和後期にかけて洋紙の普及や住宅の近代化が進み、障子紙の需要が減る中で紙漉き屋も次第に減少し、後に途絶える。伝統の保存を目的に信州立岩和紙の里という施設が造られ、およそ40年。
「障子紙の販売の先細りや、和紙職人の後継者不足が相次ぐ中で、現在までかすかな息で続いてきた手漉き和紙の文化の伝承を担うために、地域お越し協力隊として2022年冬に私が着任しました。
町に来て2年半。「立岩和紙といえば障子紙」という認識がいまだに多いのが現状です。途絶えてきた歴史は歴史として受け止めるほかありません。和紙作りの工程含めて、根本的な課題が多い現状のなかでも、この手漉き和紙という文化が支持されてきたことに感謝し、その文化を次の時代に繋げていく必要があると考えています。
障子紙にとらわれることなく、現代にあわせた和紙の可能性を模索しながら手漉き和紙をはじめ、創作和紙や和紙箱といった立体物を製作することは、この地では挑戦的な取り組みでもあります。知の蓄積や教授がないなかでこうした動き全てが初めての取り組みであり、思考錯誤の連続です。
和紙は主役にも脇役にもなれる、そんな素材としての面白さがあると思います。
少しでも日常に寄り添えるように、そんなことを想像しながら製作しています。
NOOK SHOPのシルバーアクセサリーと和紙で織り成す空間やコントラストもお楽しみいただけたら嬉しいです。」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーShun Sasaki

今回のイベントではNOOK SHOPのヴィンテージアイテムをご購入いただくとShun Sasaki氏製作の特別な和紙箱にお包してお渡しします。
さらに同氏からは手漉き和紙と和紙の小物(和紙箱)をいくつか展開いただく予定となっております。(和紙は楮(コウゾ)和紙、柿渋和紙。)
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今現在、このblogを書いている時点でまだ設営が完成していません。ですから僕も皆さんと一緒で今回展開する商品や作品の実物をまだ拝見できていません。
皆さんと一緒で僕も楽しみにしている気持ちを表現したいのと、6月1日から始まりますので1日も早く皆様に概要をお伝えしたくてす。
お二人の作品は今後深掘りしてblogにしたいと思いますが、この段階で言えることはシンプルにとても「洗練」されています。
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これらの素敵な作品たちをただ見るだけなくより五感に触れて欲しい。
ですから今回はomitsuの空間との調和をとても大切にしています。極端な話し展示している様子そのものが作品であるように。
これぞ実店舗ならではといった会期にしたいと思っています。
どうぞ是非この機会にご覧ください。
今月のおみつ・6月
紡ぐ紙 継ぐ光
ー和紙とヴィンテージアクセサリーー
6月1日-15日 12:00-18:00
会期中無休
5月から実店舗は新しい営業スケジュールになっています。
店休中もお問い合わせは常に対応していますのでお気軽にご連絡ください。
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洋服と工芸 omitsu
〒382-0083
長野県須坂市上中町193-1 牧半ひだり
*長野電鉄須坂駅より徒歩15分
電話番号 : 026-214-6620
e-mail : info@omitsumitsu.com
○営業日程○
毎月1日から15日までの通し営業(期間中無休)/ 12:00-18:00
稀にイレギュラーな対応もありますのでご来店前にインスタグラムにてご確認をお願い致します。